旱魃その一

今年ばかりは、春から夏にかけて、大陸の高気圧が張り出した為に、雨が殆ど降らず、歴史的な旱魃の年だと云わざるを得ない。その影響は多岐に亘るけれども、最も深刻なのは、水田に水が来ず、田植が一ヶ月以上も遅れた事である。私は自宅裏の田圃で稲作を始めたが、結局乏しい水の奪い合いとなり、遂に半世紀にも及ぶ米作を、諦める結果となった。

処が数日後、バケツをひっくり返した様な土砂降りとなり、たったの一日で、田圃一杯の水が溜った。