KTTその八

我が母は叔父に対して、最高学府(東京大学)迄、出て居ながら、財産の半分を寄越せと云うのは、余りにも虫が良過ぎると激高して、それまでは出入り自由だった、我家の敷地を通行禁止にしたのだった。私は当時小学4年生で、突然に従妹弟との交流をも禁止され、戸惑いを隠しきれなかった。今冷静に考えると、農業を、全くしたことが無い、教職員一家が、広大な田畑を相続所有する事に、如何なる理由が存在するのか、私は今以て、全く理解が出来ない。