KTTその二

Kさんは根っからの農民で、自宅も我家から近く、我が母は何くれとなく、頼りにしていた。母が輿入れをした際には、馬車を引いて呉れたとも聞いた。そんなKさんの性格を如実に表したのが、にぎりっぺ(おなら)である。豪放磊落な性格だったので、横に居る奥方の鼻先に、おならの匂いを吹きかけるのである。他方奥方も慣れた者!夫がちょっとでも、お尻を上げようものなら、いち早く警戒の声を上げる。そんなウイットに富んだKさんは、子沢山でもあったが、血族結婚の所為か、多くの子供を持ちながら、障害が出てしまって、正常な子供は、たったの一人と云う有様。正直恐ろしいとしか、言いようがない。そればかりか、我家の直ぐ下に住まっていた、M家とH家も、血族結婚故に、殆どが障害者で、真面な人生を送れなかった。私も一人っ子同士の、従姉と一緒になっていたらと考えると、子孫に劣勢因子を子届けず、本当に良かったなと思う。