KTTその一

私が子供だった半世紀以上の昔、石貫地区の有力者は、Kさん、Tさん、我家のT(徳永)が、幅を利かせていた。その根拠は云わずもがな、土地(田畑)である。処が父が、下顎癌(アダマンチウム)を発症して、病院通いをせざるを得なくなり、3者の力関係が、微妙に変化し始めたのである。父は元々から農業はしていなかったが、私が物心付いた頃から、入退院を繰り返すようになった。母は危機感を抱き、高血圧を押して、死に物狂いで、農業をすることに成った。勿論当時小学生の私が、巻き込まれたのは、云うまでもないことである。