冬その四

冬場の仕事は目立たぬが、実は重要な要素が隠されている。それは水利である。夏は雨が多いので、気付かないけれども、冬の間も地中生物(モグラ・ミミズ・オケラ等)が、盛んに活動している。従って、ほって置けば、畔は穴だらけになり、漏水が彼方此方から発生する。だから私は定期的に畔の上を歩いて、穴を塞ぎ、漏水を防止している。水田は畔在ってこそ、その役目を果たすのであり、その重要性は、今も昔も変わらない。嘗ては、自田を拡張する為に、少しづつ畔を切り崩して、自田を拡張する人がいたが、流石に今ではそんな人は見掛けなくなった。