夏その二十

水田と言うものは、水を張り、適切に水位を調整してこそ、稲が雑草に負けず、育つのである。処がこの事こそ「言うは易く実行は難しい」何故なれば、トラクタを使用して田圃を耕す時、必ずしなければならないのが、Uターンである。折り返して耕耘し始めれば、必ず土は後方に移動する。それを何度も繰り返せばするほど、田圃の隅の高さが中央部よりも高くなる。つまり田圃が擂鉢状に成るのである。そうなれば、田圃の四隅には雑草がはびこり、稲の育ちは悪くなる。勿論「逆転ロータリ」と云う機構は在るが、これは一歩間違えると「転倒下敷きの危険」があるので、余程の事が無ければ使用禁止である。