P&Pその七

そんな父が昭和31年7月16日に、ぽっくりと亡くなった。死因ははっきりしないが、恐らく泥酔の結果による心臓発作であろう。私の記憶では、お手伝いの、宮前艶子さんが、大声で泣き乍ら、裸足で走って来たのを、亡霊のように記憶している。兎に角この日を境に、我家は谷底に突き落された状態となり、全ての歯車が止まってしまった。当時は通夜・葬儀をする金も無く、叔父も貸して呉れないので、母は滑石の姉から、急遽借り受けて、凌いだのであった。そしてこの日を境に、我が母は叔父一家に対して、絶縁状を突きつけた。要するに、我家の敷地を立入禁止としたのである。