稲作その三

稲作の重要性は、多岐に及ぶ。今では少なくなったが、嘗ては米の裏作として、小麦や裸麦が幅広く栽培されていた。私の幼少の頃は、麦飯が一般的で、所謂押し麦と、米の混合飯が一般的だった。私はその麦が嫌いで、態々炊き込んだ麦を掻き寄せて、米だけを食べようとしていたので、母から「罰被る」と叱られた記憶がある。