秋その十二

今年も秋が深まり、殆どの農家が収穫を終えたのに、我が仲間の水田だけは、未だ稲刈りの途中である。理由は色々有ろうけれども、昭和の昔は、田植と稲刈の時期だけは、学校を欠席することが、許されていた。その訳は、農家の殆ど唯一と言っても過言ではない、収入源が米だったからである。