ゴミその七

現在では、ゴミの分別方法が「事細かく」決められているが、嘗ては殆どフリーであった。何故なれば、ゴミは「有価物」との認識が強く、所謂「ゴミ集め」を生業とする、低所得者が沢山、家庭訪問をして、回収をしていたからである。彼等は全身にボロをまとい、玄関先に立って、何やら「呪文」を唱えていた。私は母の指示で、小銭「5~10」円を、その者に渡していた。そうしなければ、その男はそれこそ「エンドレス」に、我家に居座るからであった。