新年度その一

愈々今日は年度末で、明日から新年度が始まる。農業をしている身なれば、元旦以上に改まった気分ともなる。その理由は農業、就中米作りの準備が始まる頃でもあるからかもしれない。私が米作りを始めたのは、意外と遅くて、昭和から平成に代わる頃のことであった。尤も子供時代には、農業の手伝いをしていたので、第二次参入とも云える。第一次の米作りは、生活の為、生きる為の農業であったが、第二次は、退職後の、趣味と実益を兼ねた、仲間と一緒の農業であり、今も続いている云わば、ライフワークとでも云えるようなものとなった。勿論米を得る以上のものを、得られる事にこそ、その真髄があることを、知っての事である。