トラクタその十

何だかんだ言っても、実力に限りが有るので、全てが思うようにならないのは、仕方がない。今与えられた状況の下で、最善を尽くすのが、在るべき姿である。昔はトラクタ処か、耕運機もなく、牛と人力で農業をしていたのだ。辛い時、悲しい時、幼き日の情景を思い浮かべて見るが良い。戦後の日本は焼け野原から立ち上がった。私が幼き頃、親は貧しさから脱却すべく、子供をほっぽり出して、必死に農業をしていた。あの情景が脳裏に残っているからこそ、戦後の我国は蘇ったのである。