田植番外その六

田圃に関するクレームは、兎に角速やかに処理するに限る。済んだことは仕方ないので、早速お酒を持参して詫びた。処がそれだけでは済まなかった。「隣の田圃の地主にも詫びなさい」とのお達し!私は結局二軒のお宅を訪問して頭を下げた。後で考えてみれば、この両者は苗字が同じなので、恐らく親戚だと推察される。この場合は「詫びの印」も同じにしなければならない。最後はクレーマーの娘さんお二人が、揃って現地視察に来られ、一件落着と相成った。