田植機その五

田植機は、圃場を代掻きした状態で使う故に、他の農業機械とは違った特徴がある。勿論移動の為の車輪も付いているが、水面を滑走するフロートが付いて居ることである。これが無ければ、深い田圃では植えた稲が水没して、育たないからである。私は田植作業の時に、初心者に云う言葉がある。「稲を植えるのではなく、泥にペタンとくっ付けるのです」と。これが一番分り易い表現。何故なれば深植えしたら、水中では光合成が出来ず、稲は生長しないからである。