あとがき

私はこの一年弱の間に、計200件にも及ぶ、ブログの名を借りた“エッセー”を書いてきた。然し、これで自分を全て語り尽したとは到底思えない。其れは何を隠そう。人は他人の“中傷誹謗”は容易に書けても、自分で自分の“恥部”を暴露する事は容易ではないからである。勿論自分もその一人で、極力書いた積りなのに、今見直せばそんなに書けていない。そして今、この一年弱の執筆活動を振り返ると、アトランダムに脳裏に去来する様々な過去の出来事を、其れこそストーリー性も無く、只書き綴っただけなのかも知れない。然しエッセーとは所詮そんなものだろう。自己の人生が大したものではない事位、私も自覚している。然し、これを書くことにより、今までの人生が自分にとって意義があったのか否かを検証することも出来る。私は今十分意義がある人生だったと総括した。其れは成功とか失敗以前の問題である。成功を意義と看做すなら、私の人生は余り意義が無い。然し、体験や経験や反省をも意義と見做せば、十分に意義ある人生と云う事が出来よう。還暦の年で人生を総括するのはちょっと早いかも知れないが、人生とは結局“出会いと別れ”の繰り返し、言い換えれば“人間関係”とも言え様か!この不器用で、人当たりが悪く、おっちょこちょいな自分でさえ、結構“面白い人生”を送れたのは、私に接し、賛同、ご協力、或いは反対された、皆様のお陰かも知れない。終わり

P.S. 私は6歳の頃から現在に至る迄、新婚時代の数年間と出張時期を除いた殆ど毎日、日記を認めて来た。然し今回、このブログを書くにあたっては、敢えてそれを参考/引用せず、脳裏に残る記憶を唯一の手掛りとした。その方がピュアな内容になると思ったから。然し正確性については文中屡出て来る様に、曖昧な点が多くて読者に申し訳なく思う。又私のブログは自分史であって、歴史教科書ではない。文中に勘違いや間違い、中傷誹謗があれば、どうぞお許し願いたい。以上